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NEW コラム 2026.02.16

フォークリフトの法定点検3種を解説!年次点検・月次点検・始業点検で事故防止!

フォークリフトの法定点検3種を解説!年次点検・月次点検・始業点検で事故防止!

フォークリフトによる労災事故は毎年多数発生しており、死亡事故に至るケースも報告されています。事故の多くは「はさまれ・巻き込まれ」「激突」などですが、点検不備や整備不足を原因とする事例も少なくありません。

事故が起きれば従業員の命が危険にさらされるだけでなく、事業者は安全配慮義務違反として民事上の損害賠償責任を負う可能性もあるので注意が必要です。

そこで本記事では、フォークリフト法定点検の具体的な項目とやり方、記録管理の方法など、現場で即実践できる内容を詳しく解説していきます。

法令遵守と事故防止を両立させるための実務が理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

【法律で義務づけ】フォークリフト点検の3つの種類

フォークリフトの点検は、労働安全衛生法および関連規則によって事業者と労働者に義務づけられたものです。

点検の種類として、実施頻度や内容が異なる以下の3つが存在します。

①始業前点検(毎日)

始業前点検は、その日の作業を開始する前に行う日常的な点検です。

労働安全衛生規則第151条の25に基づき、事業者に実施が義務づけられていますが、実務上はフォークリフトを運転するオペレーター自身が実施するのが一般的です。

日々の運転における基本的な安全性を確保することが目的で、担当者に資格は必要ありません。

②定期自主検査(月次点検・1カ月ごと)

定期自主検査(月次点検)は、1カ月を超えない期間ごとに1回、定期的に実施する点検です。

労働安全衛生規則第151条の22で定められており、事業者が主体となって実施する義務があります。

始業前点検の項目に加えて、より詳細な項目を確認する必要があるため、資格は必要ないものの担当者には一定の専門知識が求められます。

検査結果の記録は、作成後3年間の保存が義務づけられており、検査の未実施や記録の不備等があった場合は50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

③特定自主検査(年次点検・1年ごと)

特定自主検査は、1年を超えない期間ごとに1回実施する、もっとも詳細かつ厳格な検査で「年次点検」とも呼ばれます。

労働安全衛生規則第151条の21に基づくもので、フォークリフトに関する専門的な知識と技術が不可欠な点検です。

そのため、厚生労働省が定める研修を修了した有資格者か、登録検査業者でなければ実施できません。

検査後は、検査標章(ステッカー)を車体に貼り付け、定期自主検査と同様に検査記録は3年間保存する必要があります。

【保存版】点検項目チェックリスト

フォークリフトの安全性を維持するためには、各点検で定められた項目を漏れなく確認することが必要です。

ここでは、3種類の点検ごとに、具体的なチェック事項をリスト形式で解説していきます。

始業前点検のチェック事項

毎日の作業前にオペレーターが実施する始業前点検の項目は、労働安全衛生規則で以下のように定められています。

  • 制動装置および操縦装置の機能:ブレーキペダルの踏みしろや効き具合に異常はないか、ハンドルの異音はないか、がたつきはないか
  • 荷役装置および油圧装置の機能:フォークの上下動やマストの傾斜がスムーズか、異音はないか
  • 車輪の異常の有無:タイヤに亀裂、損傷、摩耗はないか
  • 前照灯、後照灯、方向指示器および警報装置の機能:各ランプの点灯・点滅およびホーンの鳴動は正常か

定期自主検査のチェック事項

1カ月に1度の定期自主検査(月次点検)では、始業前点検の項目に加えて、以下のような項目の確認が必要です。

  • 制動装置、操縦装置の異常の有無:ブレーキやクラッチ、ハンドルの遊びや効き具合は適切か
  • 荷役装置、油圧装置の異常の有無:チェーンの張り具合は適切か、フォークに損傷はないか、油漏れはないか
  • ヘッドガード、バックレストの異常の有無:フレームの損傷や変形、取り付け部の緩みなどがないか

特定自主検査のチェック事項

1年に1度の特定自主検査(年次点検)では、以下の項目において、専門家が分解・整備を伴う詳細な点検を行います。

  • 圧縮圧力、弁すき間その他原動機の異常の有無
  • デファレンシャル、プロペラシャフトその他動力伝達装置の異常の有無
  • タイヤ、ホイールベアリングその他走行装置の異常の有無
  • かじ取り車輪の左右の回転角度、ナックル、ロッド、アームその他操縦装置の異常の有無
  • 制動能力、ブレーキ、ドラム、ブレーキシューその他制動装置の異常の有無
  • フォーク、マスト、チェーン、チェーンホイールその他荷役装置の異常の有無
  • 油圧ポンプ、油圧モーター、シリンダー、安全弁その他油圧装置の異常の有無
  • 電圧、電流その他電気系統の異常の有無
  • 車体、ヘッドガード、バックレスト、警報装置、方向指示器、灯火装置および計器の異常の有無

点検を効率化する「点検表」の運用ルール

フォークリフト点検を実施しても、記録があいまいで管理が不十分な場合、安全管理体制を証明できないリスクが生じます。

抜け漏れなく点検を実施し、記録を確実に残すためには、ルールにのっとった「点検表」の活用がおすすめです。

点検表に記載すべき項目

点検表は、労働安全衛生規則で定められた内容を網羅し、誰が見ても状況が把握できるように作成する必要があります。

最低限、以下の項目を記載してください。

  • 検査年月日
  • 検査方法
  • 検査箇所
  • 検査結果
  • 検査を実施した者の氏名
  • 異常があった部分の措置内容

記録をデジタル化するメリット

従来の紙ベースの点検表から、記録をデジタル化することにより、以下のような利点が生まれます。

  • 検索性の向上:過去の記録も瞬時に検索が可能
  • 保管と紛失防止:クラウド保存で紛失リスクがなくなり、保管場所も不要
  • 集計と分析が容易に:故障が多い箇所や、特定車両の傾向が把握しやすくなる

点検システムをアプリ化してスマートフォンやタブレットを活用すれば、さらに現場負担の軽減が可能です。

異常発見時の報告フロー

事故を未然に防ぐためには、あらかじめ社内で報告フローを確立し、全従業員に周知しておくことも大切です。

異常発見時の一般的な報告フローとしては、以下のような内容が挙げられます。

  1. 作業を中止してフォークリフトを安全な場所に停止させた後、エンジンを停止する
  2. 定められた報告ルートに従い、速やかに上長や管理者に状況を報告する
  3. 責任者の指示のもと、専門の担当者や外部業者に修理を依頼する
  4. 修理完了後、故障までの経緯や対応内容を記録し、必要なら点検内容に反映させる

よくある故障のサインと対処法

日々の点検や運転中に「いつもと違う」と感じた場合、その現象が故障の前触れである可能性もあります。

以下に挙げた代表的な故障のサインを理解しておくと、迅速な対処につながるのでおすすめです。

エンジン・操作系のトラブル

「キーキー」「ゴロゴロ」といった普段聞きなれない異音がする場合、内部部品の摩耗が考えられます。

ブレーキ時の異音はパッドやペダルなどの不具合が考えられ、走行中に異常音が聞こえる場合はタイヤまわりのチェックが必要です。

ハンドルを切ったときの異音は、操舵系の故障に関係しているおそれがあります。

オイル漏れ

フォークリフトを駐車していた地面に油のシミができていたり、車体下部から油が滴っていたりする場合は、オイル漏れを起こしているおそれがあります。

漏れたオイルによって作動油が不足し、荷役装置が正常に動かなくなる可能性もあるので、できるだけ早く点検・修理を依頼しましょう。

チェーンの損傷・劣化

マストに取り付けられているリフトチェーンは、荷物を昇降させるための基幹部品です。

このチェーンに亀裂が入っていたり、プレートが摩耗して薄くなっていたり、全体が伸びていたりすると、突然切れて荷物が落下する大事故に直結します。

サビや腐食、チェーンのたるみなどは故障の前兆ともいえるので、すぐに点検・修理の実施を検討してください。

バッテリー式フォークリフトのトラブル

バッテリー式のフォークリフトで、「満充電からの稼働時間が短くなった」「力が出ない」といった症状がある場合、バッテリーの寿命が考えられます。

使用年数や稼働状況によっては、バッテリーの性能が低下している可能性があります。

「充電時間が異常に長い」「すぐに充電が減る」といった場合はバッテリーが故障しているおそれがあるので、業者に点検を依頼しましょう。

特定自主検査(年次点検)を業者に依頼するメリット

1年に1度の特定自主検査(年次点検)は、自社で有資格者を雇用して実施する方法と、外部の登録検査業者に委託する方法があります。

料金が気になる専門業者への依頼ですが、以下のようなメリットも得られるので、選択肢の一つとして検討してみるのがおすすめです。

有資格者がいなくても実施できる

特定自主検査を実施するには、厚生労働省の定める研修を修了した専門の資格者が必要です。

社内に適任者がいない場合、新たに資格所持者を採用したり、従業員に研修を受けさせたりするには時間とコストがかかります。

外部の専門業者に依頼すれば、自社に有資格者がいなくても、法令で定められた検査を確実に実施することが可能です。

人材確保の負担を抑えて、法規制を遵守できます。

高度な専門性を持つので安心できる

点検を委託できる専門業者は、フォークリフトに関する豊富な知識と整備経験を持っています。

点検に必要な専用工具や測定機器を完備しており、自社の担当者では見落としてしまうような微細な不具合や劣化の兆候も、プロの目で発見してもらうことが可能です。

故障や事故のリスクをより低減でき、従業員が安心して働ける職場環境の構築につなげることができます。

まとめ

フォークリフトの安全な運用は、日々の確実な点検から始まります。

本記事で解説した「始業前点検」「定期自主検査」「特定自主検査」という3種類の法定点検は、どれも欠かせないものです。

特定自主検査の実施や、日々のメンテナンス体制に不安がある場合は、専門知識を持つ業者に相談してみましょう。

厚生労働大臣に登録された「登録検査業者」のフジ自動車工業では、法令に準拠した確実な点検サービスを提供しており、お客様の安全な職場環境づくりをサポートしています。

フォークリフトの特定自主検査でお悩みの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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フォークリフト年次点検に関しては、厚生労働大臣に登録した検査業者が行う必要があります。

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